パパ活の犯罪被害を通報したい!方法と相談窓口を解説
Posted by: 山田レン | Posted on: 9月 25, 2025「約束されたお手当が支払われない」「暴力を振るわれた」「無理やり性的な行為を強要された」…。
パパ活という不安定な関係性の中では、残念ながらこのような深刻な犯罪被害が発生することがあります。
被害に遭った時、恐怖や羞恥心、そして「パパ活をしていた自分が悪いのかもしれない」という自責の念から、誰にも相談できず泣き寝入りしてしまう方が少なくありません。
しかし、断言します。
いかなる理由があっても、犯罪被害に遭ったあなたが悪いことは絶対にありません。
犯罪行為を通報し、正当な救済を求めることは、あなたの当然の権利です。
この記事では、パパ活で犯罪被害に遭ったあなたが、勇気を出して次の一歩を踏み出すための具体的な「通報」の方法について、詳しく解説していきます。
これって犯罪?パパ活で通報対象となるトラブル事例
まず、あなたが経験したトラブルが、通報対象となる「犯罪」に該当する可能性があるのかを確認しましょう。
以下に挙げるのは、パパ活で起こりうる代表的な犯罪事例です。
金銭トラブル(お手当の未払い、詐欺)
「後で払う」と言われたきりお手当が支払われない、月極契約の途中で連絡が取れなくなった、といったケースは、民事上の契約不履行だけでなく、悪質な場合は詐欺罪に問える可能性があります。
最初から支払う意思がなかったことを証明できれば、犯罪として立件できるケースもあります。
性犯罪(不同意性交等、盗撮)
同意なく性的な行為を強要されることは、紛れもない「不同意性交等罪」という重大な性犯罪です。
また、あなたの知らないうちに性的な写真を撮られていた場合は「撮影罪」に該当します。
金銭の受け取りは、性犯罪の免罪符にはなりません。
脅迫・ストーカー行為
「パパ活のことを会社や学校にばらすぞ」と脅されたり、別れた後もしつこく連絡が来たり、待ち伏せされたりする行為は、それぞれ脅迫罪やストーカー規制法違反という犯罪です。
あなたの平穏な生活を脅かす行為は、決して許されるものではありません。
個人情報の暴露(リベンジポルノなど)
あなたの裸の写真や動画などを、同意なくインターネット上に公開したり、第三者に送ったりする行為は「リベンジポルノ防止法」違反という犯罪です。
一度拡散されると完全な削除は困難であり、あなたの人生に深刻なダメージを与えます。
どこに通報すればいい?目的別の相談・通報先一覧
被害の内容や緊急性に応じて、適切な相談・通報先を選ぶことが重要です。
一人で抱え込まず、専門機関の力を借りましょう。
緊急性が高い場合:警察(110番)
今まさに身の危険を感じている、暴力を振るわれている、監禁されているといった緊急の場合は、ためらわずに「110番」に通報してください。
すぐに警察官が駆けつけ、あなたの安全を確保してくれます。
刑事事件として立件したい場合:警察署・交番
被害を正式に届け出て、相手に刑事罰を望む場合は、最寄りの警察署や交番に行き、被害届を提出します。
生活安全課や刑事課の警察官が、詳しい話を聞いてくれます。
警察に相談しにくい場合:警察相談専用電話(\#9110)
「事件にするべきか分からない」「まずは話を聞いてほしい」といった場合は、警察相談専用電話「\#9110」に電話しましょう。
専門の相談員が対応し、状況に応じたアドバイスや関係機関の紹介をしてくれます。
性犯罪被害の場合:ワンストップ支援センター(\#8891)
性犯罪の被害に遭った場合は、全国共通短縮ダイヤル「\#8891(はやくワンストップ)」に電話してください。
産婦人科での証拠採取、カウンセリング、警察への同行支援など、心身のケアから法的手続きまで、必要なサポートをワンストップで受けることができます。
未成年の場合:児童相談所(189)
もし被害者が18歳未満の場合は、児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」も重要な相談先です。
保護や一時避難など、未成年者の安全を守るための措置を講じてくれます。
警察に通報する前に!準備しておくべき「証拠」とは
通報し、捜査をスムーズに進めてもらうためには、客観的な「証拠」が非常に重要になります。
つらい作業かもしれませんが、可能な範囲で集めておきましょう。
相手とのやり取り(メッセージ、メール、通話記録)
マッチングアプリやSNSでのメッセージ、メールのやり取りは、相手との関係性や約束の内容を示す重要な証拠です。
相手にブロックされても消えないように、スクリーンショットを撮って保存しておきましょう。
相手の情報(名前、アカウント、特徴、車のナンバー)
相手を特定するために、知っている情報はすべてまとめておきましょう。
偽名を使っている場合も多いため、アプリのアカウント名やID、身体的な特徴、車の車種やナンバーなど、些細なことでも手がかりになります。
金銭のやり取りがわかるもの(振込履歴など)
銀行振込でお手当を受け取っていた場合は、その履歴が証拠になります。
手渡しの場合は、いつ、どこで、いくら受け取ったかを具体的に記録しておきましょう。
被害を証明するもの(診断書、写真、録音)
暴力を振るわれて怪我をした場合は、必ず病院に行き、医師の診断書をもらってください。
怪我の部位を写真に撮っておくことも有効です。
また、脅迫されている場合は、相手との会話を録音することが極めて強力な証拠となります。
通報したいけど怖い…被害者が抱える不安とその対処法
通報を決意しても、様々な不安が頭をよぎるでしょう。
その不安とどう向き合えば良いのかを解説します。
不安1:相手からの報復が怖い
通報したことで、相手から逆上されて何かされるのではないか、という恐怖は当然のものです。
警察に相談する際に、その恐怖も正直に伝えましょう。
警察は、必要に応じてパトロールの強化や、加害者への警告、接近禁止命令など、あなたの安全を守るための措置を講じてくれます。
不安2:パパ活をしていたことがバレるのが怖い
通報することで、家族や職場、学校にパパ活の事実が知られてしまうのではないか、という不安もあるでしょう。
警察には守秘義務があり、捜査上不必要な情報を外部に漏らすことはありません。
相談の際に、プライバシーに関する懸念を伝えておけば、最大限の配慮をしてもらえます。
不安3:自分も罪に問われるのではないか
「パパ活は違法なのでは?自分も罰せられる?」と心配になるかもしれません。
成人同士のパパ活自体が直ちに犯罪となるわけではありません。
あなたはあくまで「犯罪被害者」です。
警察は被害者を保護する立場であり、あなたが罪に問われることはありませんので、安心して相談してください。
第三者が通報する場合のポイントと注意点
友人や知人がパパ活で危険な目に遭っていると知った場合、第三者として通報することも可能です。
友人や知人が被害に遭っている場合
まずは本人の意思を確認することが大切ですが、本人が恐怖で動けない場合は、あなたが代理で警察相談電話(\#9110)などに情報提供することができます。
その際は、できるだけ具体的な情報(誰が、いつ、どこで、何をしているか)を伝えましょう。
未成年者がパパ活をしているのを知った場合
相手が未成年者の場合は、本人の意思に関わらず、その子の安全を守るために通報する社会的責任があります。
匿名でも構いませんので、警察や児童相談所(189)に連絡してください。
あなたのその一本の電話が、子どもの未来を救うかもしれません。
通報者のプライバシーは守られるか
第三者として通報した場合、通報者の情報は原則として秘匿されます。
「自分が通報したとバレて、逆恨みされたら…」と心配する必要はありません。
安心して情報提供を行ってください。
まとめ:勇気ある通報が、あなたと次の被害者を守る
パパ活における犯罪被害を「仕方がなかったこと」として諦めないでください。
あなたが受けた心の傷や経済的な損害は、決して軽視されて良いものではありません。
通報することは、決して恥ずかしい行為ではなく、自分自身の尊厳を取り戻し、安全な未来を確保するための、正当で勇気ある行動です。
そして、あなたのその勇気は、加害者が新たな犯罪を繰り返すのを防ぎ、次に生まれるかもしれない被害者を守ることにも繋がります。
一人で悩む時間はもう終わりです。
この記事で紹介した専門機関は、必ずあなたの力になってくれます。
どうか、勇気を出して、その一歩を踏み出してください。